「茶道を始めてみたい!お茶会に行ってみたい!と思って調べてみたら、見慣れない、聞き慣れない名前の道具がたくさんあって尻込みした…」という人もいるのではないでしょうか?
茶道で扱う道具は非常に多く、すべて覚えるとなるとなかなか大変ですよね…
そこで今回は、初心者でもこれだけおさえておけば安心の基本道具から、お点前に必要な一通りの道具まで、写真付きでまとめてみました。
経験者も復習のつもりで確認してみると意外と名前や意味を知らなかったものもあるかもしれませんよ。
茶道具セット《お呼ばれ編》
自分でお点前はしないけれど、お茶会に行ってみたいという方は、こちらを参考にしてみてください。
道具名 | 読み方 | 用途 |
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扇子 | せんす | 挨拶。相手との間に結界を作るもの |
懐紙 | かいし | 菓子を乗せる・汚れをぬぐう |
服紗(袱紗)ばさみ | ふくさばさみ | 扇子や懐紙、お呼ばれの持ち物を入れる |
菓子切 | かしきり | 菓子を切る道具。本来は使わない |
茶道のお稽古道具|初心者セット《お点前編》
点前を練習する際に、まず揃えたい基本のお道具の一覧です。
流派によって色やサイズが違うものもあるので、始める前に確認してから購入してください。
道具名 | 読み方 | 用途 |
---|---|---|
茶入 | ちゃいれ | 濃茶用の抹茶を入れる |
仕覆 | しふく | 茶入や棗を入れる袋 |
棗 | なつめ | 薄茶用の抹茶を入れる |
茶碗 | ちゃわん | 抹茶を飲む器 |
茶杓 | ちゃしゃく | 抹茶をすくう匙 |
建水 | けんすい | 使った水を入れる |
蓋置 | ふたおき | 釜の蓋・柄杓を置く |
水次やかん | みずつぎやかん | 水を注ぐ道具 |
服紗(袱紗) | ふくさ | 道具を清める道具。流派によってサイズ等が変わる |
茶筅 | ちゃせん | 竹でできた茶を点てる道具。 |
柄杓 | ひしゃく | 水やお湯をくむ道具 |
茶道具の種類&読み方
掛軸
読み方 | かけじく |
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道具種別 | 席中道具 |
用途 | 空間装飾 |
季節 | 風炉・炉 |
流派 | 表千家・裏千家・武者小路千家 |
掛軸は茶席の趣旨や目的・季節感を演出する重要な室内装飾で、掛物(かけもの)と呼ばれることもあります。
書や画を裂(きれ)・紙などで表装した美術品で、禅語を中心に、茶道の精神を象徴するような言葉が好まれます。
花入
読み方 | はないれ |
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道具種別 | 席中道具 |
用途 | 空間装飾 |
季節 | 風炉・炉 |
流派 | 表千家・裏千家・武者小路千家 |
花入れは、花器(かき)とも呼ばれ、茶室に飾る花をいれる器のことをさします。
非常に多くの形・素材があり、飾る場所(床・壁・柱など)もさまざまあるため、主人の趣向やセンスが大きく反映される部分のひとつです。
季節によって使い分けがある。例えば夏は籠の花入を利用するなど。
敷板
引用元:栄匠堂
読み方 | しきいた |
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道具種別 | 席中道具 |
用途 | 花入を乗せる |
季節 | 炉・風炉 |
流派 | 表千家・裏千家・武者小路千家 |
敷板は、花入を置く漆や木地でできた板です。花入に合わせて漆か木地を選択します。なお、格の高い古銅や青磁の花入は矢筈型の漆の敷板を使います。
香合
引用元:古好屋
読み方 | こうごう |
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道具種別 | 席中道具・炭道具 |
用途 | 香を入れる |
季節 | 風炉・炉 |
流派 | 表千家・裏千家・武者小路千家 |
香合は、香を入れる蓋つきの入れ物のことで、形や模様の種類は茶道具のなかでも群を抜く多さです。
基本的には炭点前に使う炭道具ですが、あらかじめ床の間に香合が飾られている場合は炭点前を省略するという合図になります。
炭斗
引用元:茶道入門
読み方 | すみとり |
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道具種別 | 炭道具 |
用途 | 炭を入れる |
季節 | 風炉・炉 |
流派 | 表千家・裏千家・武者小路千家 |
炭斗は、炭点前を行う際に、炭と炭道具を入れて運ぶための入れ物です。籐(とう)や竹などで作られているものが一般的です。
羽箒
引用元:茶道入門
読み方 | はぼうき |
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道具種別 | 炭道具 |
用途 | 道具類を掃く |
季節 | 風炉・炉 |
流派 | 表千家・裏千家・武者小路千家 |
羽箒は、炭点前の際に散らかった炭や灰を掃き清めるためのほうきです。
白鳥やフクロウ、鶴など大型の鳥の羽が使われており、右側が広いものは風炉用、左側が広いものは炉用に用いられます。
火箸
読み方 | ひばし |
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道具種別 | 炭道具 |
用途 | 炭を扱う |
季節 | 風炉・炉 |
流派 | 表千家・裏千家・武者小路千家 |
火箸は、炭点前などで炭を扱う際に用いる金属製の箸のことです。炭点前で使う火箸は風炉用はすべて鉄製、炉は木製の柄がつきます。
釜鐶
引用元:茶道入門
読み方 | かまかん |
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道具種別 | 炭道具 |
用途 | 釜を上げ下ろしする |
季節 | 風炉・炉 |
流派 | 表千家・裏千家・武者小路千家 |
釜鐶とは、炭点前をする際に、釜をよけるため、釜の両端についてある穴に通して上げ下ろしする金属製の道具です。輪の切れ目からくるくると回しながら取り外しします。
釜敷
引用元:京都 古道具さわだ
読み方 | かましき |
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道具種別 | 炭道具 |
用途 | 釜を置いておく |
季節 | 風炉・炉 |
流派 | 表千家・裏千家・武者小路千家 |
釜敷とは、炭点前を行う際に、火から下ろした釜を置いておくための道具です。釜の熱から畳を守る役割があり、素材は藤・紙製・木製などが一般的です。水屋用は板釜敷(木地)と呼ばれます。
風炉釜
読み方 | ふろかま |
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道具種別 | 席中道具 |
用途 | 風炉と釜がセットになったもの |
季節 | 風炉 |
流派 | 表千家・裏千家・武者小路千家 |
風炉釜は、5月~10月頃、風炉の季節に用いる釜です。炉に使う釜より小ぶりであることが多く、灰・炭を入れる風炉の上に乗せて使います。元々セットで作られたものもあれば、自身で風炉と釜を組み合わせることもできます。セットでくっ付いているものは切合の風炉といいます。朝鮮風炉・鬼面風炉などが有名です。
風炉
読み方 | ふろ |
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道具種別 | 席中道具 |
用途 | 灰・炭を入れて風炉釜を置く |
季節 | 風炉 |
流派 | 表千家・裏千家・武者小路千家 |
風炉は、風炉の時期に使用する、炭を入れて釜を温めるための道具で、暑い時期に客から火を遠ざけるという心遣いの意味もあります。素材は鉄や唐銅が主流です。
釜
読み方 | かま |
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道具種別 | 席中道具 |
用途 | 炉に使う釜 |
季節 | 炉 |
流派 | 表千家・裏千家・武者小路千家 |
基本的に、お湯を沸かす入れ物自体を「釜」と言いますが、茶道では、風炉用の「風炉釜」と区別して、炉に使うものを「釜」と呼ぶ傾向にあります。
炉縁
引用元:茶道入門
読み方 | ろぶち |
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道具種別 | 席中道具 |
用途 | 炉の装飾 |
季節 | 炉 |
流派 | 表千家・裏千家・武者小路千家 |
炉壇の上にかける四角い木枠のことで、主に木地の炉縁と漆の炉縁があります。塗縁には無地と蒔絵のものがあり、蒔絵のものには好みにより様々な文様が施されています。
基本的には小間では、木地や無地の漆のものが使われ、広間では蒔絵等で装飾されたものを使います。
風炉先
読み方 | ふろさき |
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道具種別 | 席中道具 |
用途 | 空間演出 |
季節 | 風炉・炉 |
流派 | 表千家・裏千家・武者小路千家 |
風炉先は、四畳半以上の部屋でお点前をするときに道具畳の向こうに立てる屏風のことです。正式名称は風炉先屏風(ふろさきびょうぶ)とも呼ばれます。
結界
読み方 | けっかい |
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道具種別 | 席中道具 |
用途 | 空間演出 |
季節 | 風炉・炉 |
流派 | 表千家・裏千家・武者小路千家 |
結界は、風炉先を使用しない席で、風炉先と同じ位置に置かれる流木や竹で出来たお道具です。茶を点てる空間を仕切る意味があり、中には花を添えた花結界と呼ばれるものもあります。
棚
読み方 | たな |
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道具種別 | 席中道具 |
用途 | 空間装飾 |
季節 | 風炉・炉 |
流派 | 表千家・裏千家・武者小路千家 |
棚は、棚物(たなもの)とも言い、道具畳に置いて、茶道具を飾り置くための棚です。
形にもさまざまあり、流派によっても好んで使う形の違いがあります。
長板
読み方 | ながいた |
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道具種別 | 席中道具 |
用途 | 空間装飾 |
季節 | 風炉・炉 |
流派 | 表千家・裏千家・武者小路千家 |
長板は、畳の上に敷いて、風炉や水指を乗せるための板です。
大小の2種類あり、大きいものが風炉用、小さいものが炉用と使い分けられています。
水指(水差し)
引用元:茶道入門
読み方 | みずさし |
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道具種別 | 席中道具 |
用途 | 水を入れる器 |
季節 | 風炉・炉 |
流派 | 表千家・裏千家・武者小路千家 |
水指は、お点前で使うための水を入れておくための道具です。
素材や形・模様の種類は多く、季節や趣旨に合わせてふさわしいものを選んで使います。
皆具
引用元:古美術八光堂
読み方 | かいぐ |
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道具種別 | 席中道具 |
用途 | 空間演出 |
季節 | 風炉・炉 |
流派 | 表千家・裏千家・武者小路千家 |
皆具とは、特定の道具でなく、水指・杓立て・建水・蓋置きなど、主に長板に乗せる道具が一式揃っているものの呼び名です。
飾火箸
引用元:茶湯 晴山
読み方 | かざりひばし |
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道具種別 | 席中道具 |
用途 | 空間装飾 |
季節 | 風炉・炉 |
流派 | 表千家・裏千家・武者小路千家 |
飾火箸とは、台子・長板の柄杓立に、柄杓に添えて立てる火箸のことを言います。金属製で、頭に飾りのある火箸が用いられます。素材は真鍮や南鐐など華やかなものが用いられます。
茶入
読み方 | ちゃいれ |
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道具種別 | 席中道具・お点前道具 |
用途 | 濃茶用の抹茶入れ |
季節 | 風炉・炉 |
流派 | 表千家・裏千家・武者小路千家 |
茶入は、陶磁器製の濃茶を入れる道具のことを指し濃茶の席で使われるものです。お茶の道具の中でも格の高い道具になります。一般的に、蓋には象牙、蓋の裏には金箔が貼られているという作りになっています。
仕覆
読み方 | しふく |
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道具種別 | 席中道具・お点前道具 |
用途 | 茶入の袋 |
季節 | 風炉・炉 |
流派 | 表千家・裏千家・武者小路千家 |
仕覆とは、広く茶道具を包む袋のことを言いますが、一般的には茶入れや薄茶器を入れる袋を指します。
趣向を凝らした生地を用いたものが多く、客が拝見する道具にも入っています。
棗(なつめ)
読み方 | なつめ |
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道具種別 | 席中道具・お点前道具 |
用途 | 薄茶用の抹茶入れ |
季節 | 風炉・炉 |
流派 | 表千家・裏千家・武者小路千家 |
棗は薄茶用の抹茶を入れる器で、薄茶器と呼ぶこともあります。漆器で無地のものや蒔絵という豪華な模様が描かれたものがあります。
茶杓
読み方 | ちゃしゃく |
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道具種別 | 席中道具・お点前道具 |
用途 | 抹茶をすくう道具 |
季節 | 風炉・炉 |
流派 | 表千家・裏千家・武者小路千家 |
茶杓は、茶器から抹茶をすくいあげるための道具です。素材は竹であることがほとんどですが、微妙な形の違いなど細かいところに流派の好みが反映される道具でもあります。木地や象牙のものもあります。
茶碗
読み方 | ちゃわん |
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道具種別 | 席中道具・お点前道具 |
用途 | 抹茶を飲むための器 |
季節 | 風炉・炉 |
流派 | 表千家・裏千家・武者小路千家 |
茶碗は、まさしく抹茶を点てて飲むための器で、茶席において非常に重要視される道具です。
名物であることよりも、お茶を点てやすく、飲みやすいことが重要で、亭主のもてなしの心が反映されます。
建水
引用元:茶匠みのる園
読み方 | けんすい |
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道具種別 | 席中道具・お点前道具 |
用途 | 使った水を捨てる器 |
季節 | 風炉・炉 |
流派 | 表千家・裏千家・武者小路千家 |
建水は、お点前のなかで茶碗をすすいだ時にでる水を捨てるための道具です。
あまり見せるものではないとの考えから、お点前では客人の視界から隠れるように置かれるという配慮がされます。
蓋置
引用元:古美術ささき
読み方 | ふたおき |
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道具種別 | 席中道具・お点前道具 |
用途 | 蓋を置く道具 |
季節 | 風炉・炉 |
流派 | 表千家・裏千家・武者小路千家 |
蓋置は、釜の蓋を置いたり、柄杓を立てかけるための道具です。
さりげない用途でありながら、棚に飾られる道具のため、素材や形状に趣向を凝らしたものが多いのが特徴です。
水次やかん
引用元:古美術ささき
読み方 | みずつぎやかん |
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道具種別 | 席中道具・お点前道具 |
用途 | 水をつぎ足すため |
季節 | 風炉・炉 |
流派 | 表千家・裏千家・武者小路千家 |
水次やかんは、お点前で使用した湯や水を補充するための水が入れられています。金属製で、茶色の無地のものが一般的ですが、なかには模様が彫られたり、わざと凹みをいれたりしたものもあります。
菓子器
読み方 | かしき |
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道具種別 | 席中道具 |
用途 | 茶席で菓子を出すための器 |
季節 | 風炉・炉 |
流派 | 表千家・裏千家・武者小路千家 |
菓子器は、茶席で出されるお菓子を入れるための器で、お菓子との調和を考えたものを使います。
お菓子の種類の寄って用いる器の形や、添える道具が異なりますが、基本的に菓子を盛る器を総称して菓子器と言います。
食籠
引用元:石橋静友堂
読み方 | じきろう |
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道具種別 | 席中道具 |
用途 | 茶席で菓子を出すための器 |
季節 | 風炉・炉 |
流派 | 表千家・裏千家・武者小路千家 |
食籠は、主菓子という懐石料理の一部として考える格式高いお菓子を盛る器の一種です。
蓋がついており、客人自ら蓋を開けて、添えられている黒文字でお菓子を取り分けていきます。
干菓子盆
読み方 | ひがしぼん |
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道具種別 | 席中道具 |
用途 | 茶席で干菓子を出すための器 |
季節 | 風炉・炉 |
流派 | 表千家・裏千家・武者小路千家 |
干菓子盆は、比較的カジュアルにいただく干菓子を盛る器で、木製や漆器が用いられることが多いです。
一度に何種類かの干菓子を乗せて、手でとっていただくため、基本的に黒文字等は添えずに使います。
煙草盆
読み方 | たばこぼん |
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道具種別 | 席中道具 |
用途 | 煙草道具一式を入れる |
季節 | 風炉・炉 |
流派 | 表千家・裏千家・武者小路千家 |
煙草盆は、煙草道具を一式入れて持ち運ぶための道具です。
実際に煙草を吸うことができますが、現代では茶席で煙草を吸う人はほとんどおらず、飾りとしておかれることが一般的となっています。
火入
引用元:茶道入門
読み方 | ひいれ |
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道具種別 | 席中道具 |
用途 | 煙草用の火種 |
季節 | 風炉・炉 |
流派 | 表千家・裏千家・武者小路千家 |
火入は、煙草盆に組まれ、たばこを吸うときに使う火種を入れておくための道具です。
入れ物の模様だけでなく、火種が置いてある灰に刻まれている模様もみどころです。
莨入
引用元:茶道入門
読み方 | たばこいれ |
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道具種別 | 席中道具 |
用途 | 葉たばこの入れ物 |
季節 | 風炉・炉 |
流派 | 表千家・裏千家・武者小路千家 |
莨入は、莨壺とも呼ばれ、中に刻み莨を入れて煙草盆に組まれます。
入れ物に細かい決まりはなく、種類も豊富なため、主人の趣向や流派による好み物もよく用いられます。
煙管
引用元:小林漆陶
読み方 | きせる |
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道具種別 | 席中道具 |
用途 | たばこを吸う道具 |
季節 | 風炉・炉 |
流派 | 表千家・裏千家・武者小路千家 |
キセルは、たばこを吸うときに用いる道具で、中は空洞です。
現在ではたばこを吸う人はほとんどいないため、目で楽しむための要素が強い、煙草道具のひとつです。
炉・炉壇
読み方 | ろ・ろだん |
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道具種別 | 席中道具 |
用途 | 炉の枠 |
季節 | 炉 |
流派 | 表千家・裏千家・武者小路千家 |
炉壇は、炉をつくる際に、内側に据える四角い箱状のものです。
畳に切った穴に炉壇をいれ、炉縁や五徳を入れて形作っていくため、炉の枠の役割をします。
茶箱
引用元:お茶のほんぢ園
読み方 | ちゃばこ |
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道具種別 | お点前道具 |
用途 | 茶道具収納・運搬 |
季節 | 風炉・炉 |
流派 | 表千家・裏千家・武者小路千家 |
茶箱とは、お点前道具一式を収納できる箱のことで、これを使うことで移動先でもお茶を点てることができます。
一般的に木製のものは「茶箱」、竹製のものは「茶籠」と呼びます。
服紗(袱紗)
読み方 | ふくさ |
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道具種別 | お点前道具 |
用途 | 道具を拭き清める |
季節 | 風炉・炉 |
流派 | 表千家・裏千家・武者小路千家 |
袱紗は、道具を拭いたり、釜の蓋を持つときに指先を熱から守るために用いる布です。
一般的に、男性は紫、女性は流派によって朱・赤を使います。
茶筅
読み方 | ちゃせん |
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道具種別 | お点前道具 |
用途 | 茶を点てる道具 |
季節 | 風炉・炉 |
流派 | 表千家・裏千家・武者小路千家 |
茶筅は、抹茶とお湯を混ぜ合わせ、泡立てるための竹製の道具です。
お茶の味を左右する道具でありながら、穂先が非常に繊細なため、折れないように慎重に扱う必要があります。
柄杓
読み方 | ひしゃく |
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道具種別 | お点前道具 |
用途 | 水や湯をくむ |
季節 | 風炉・炉 |
流派 | 表千家・裏千家・武者小路千家 |
柄杓は、お点前で使う水や湯を組むための竹製の道具です。
カップ状になっている「合」と呼ばれる部分の大きさや、扱い方が、風炉と炉では異なります。
黒文字
引用元:茶道入門
読み方 | くろもじ |
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道具種別 | 水屋道具 |
用途 | 菓子を取るための箸 |
季節 | 風炉・炉 |
流派 | 表千家・裏千家・武者小路千家 |
黒文字は、黒文字という木でできた楊枝のことを言い、流派によって形状や削り方に違いがみられます。
かつては茶席の直前に亭主が削り、客人は土産物として黒文字を持ち帰るという風習がありました。
抹茶
読み方 | まっちゃ |
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道具種別 | 水屋道具 |
用途 | 飲んで味わう |
季節 | 風炉・炉 |
流派 | 表千家・裏千家・武者小路千家 |
抹茶は、碾茶(てんちゃ)と呼ばれる抹茶用の茶葉を粉末にしたものです。
一口に抹茶といっても銘柄があり、流派によって好みの違いもあり、使う抹茶の量や泡の点て具合にも違いがみられます。
箱炭斗
引用元:茶道入門
読み方 | はこすみとり |
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道具種別 | 水屋道具 |
用途 | 炭道具収納・運搬 |
季節 | 風炉・炉 |
流派 | 表千家・裏千家・武者小路千家 |
箱炭斗は、炭道具一式を収納し、火を直す際に、一度に運ぶことができる便利な道具です。
炭点前で使う炭斗とは違い、基本的に水屋で扱うものです。
炭(炉炭・風炉炭・火入炭)
引用元:茶道入門
読み方 | すみ |
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道具種別 | 水屋道具 |
用途 | 火をつけて湯を沸かす |
季節 | 風炉・炉 |
流派 | 表千家・裏千家・武者小路千家 |
炭は、茶道用にさまざまな形状に作られたものがあり、主に炭点前で使います。
形状によって名前がつけられ、呼び方や寸法に流派の違いが見られます。また、一般的に炉用は風炉用より大ぶりです。
手あぶり・火鉢
引用元:古美術ささき
読み方 | てあぶり・ひばち |
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道具種別 | 水屋道具 |
用途 | 火を入れ暖をとる |
季節 | 炉 |
流派 | 表千家・裏千家・武者小路千家 |
手あぶりは、冬の寒さが厳しい季節に、客人が暖をとるために用意される小型の火鉢です。
茶席に置かれることもありますが、待合に置くこともあります。
扇子
読み方 | せんす |
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道具種別 | お呼ばれ道具 |
用途 | 挨拶道具 |
季節 | 風炉・炉 |
流派 | 表千家・裏千家・武者小路千家 |
扇子は、本来仰いで涼む用途がありますが、茶道では挨拶に使い、基本的に仰ぐことはしません。
かつて、茶席に刀を持ち込むことが禁じられた武士の茶席では、刀代わりのように扱われ尊ばれました。
懐紙
読み方 | かいし |
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道具種別 | お呼ばれ道具 |
用途 | 菓子敷、ちり紙 |
季節 | 風炉・炉 |
流派 | 表千家・裏千家・武者小路千家 |
懐紙は、主に招かれた側がお菓子をいただく際に敷いたり、茶碗についた汚れを拭くために使います。
和紙製とはいえ、質感や模様がさまざまあるので、初心者でも自分の好みのものを揃えやすい道具です。
袱紗ばさみ
引用元:ますみえん
読み方 | ふくさばさみ |
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道具種別 | お呼ばれ道具 |
用途 | 茶席で使う物入れ |
季節 | 風炉・炉 |
流派 | 表千家・裏千家・武者小路千家 |
袱紗ばさみは、お茶席で必要な道具を収納する小型のバッグで、客人が持ち歩くものです。
デザインも非常に多く、最近は可愛らしいものもあるので、初心者でもお気に入りのものが見つけやすいでしょう。
菓子切
引用元:清課堂
読み方 | かしきり |
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道具種別 | お呼ばれ道具 |
用途 | 楊枝代わり |
季節 | 風炉・炉 |
流派 | 表千家・裏千家・武者小路千家 |
菓子切りは、茶席でだされるお菓子を切って食べる道具です。楊枝代わりに口に運ぶためにも使います。
現在は金属やプラスチック製などさまざまな素材で作られています。
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